見ることは、わたしを当事者にする。
共に生きるひとにする。
世界をもっと「よく」見ること。
その中に入り込んで、てのひらいっぱいに受け取ること。
この世界と向き合うための哲学エッセイ。
わたしはどうやら、時間が流れていくにしたがって、
何かが消えるとか、失われるとか、忘れられるということがおそろしいらしい。
ここに書かれたもの。その何倍もある、書かれなかったもの。
でも決してなくならないもの――。
生の断片、世界の欠片は、きかれることを待っている。
じっとして、掘り出されることを待っている。
ISBN:9784065361726